ごあいさつ
一般社団法人
岩手県産業資源循環協会
会長 濱田 博
当協会は平成2年11月に設立し、これまで優良産業廃棄物処理業者育成、適正処理やマニフェストの普及、情報提供や各種研修等による資質向上・組織強化に向けた会員への支援を行って参りました。
平成25年4月1日からは、公益法人改革の新制度に従い「一般社団法人岩手県産業廃棄物協会」になりました。事業活動は産業廃棄物の適正処理のための普及啓発など以前と大きく変わるところはありませんが、一般社団法人として自由度が大きくなり自主的な運営を行うことができるようになりました。一方、その分だけ自律的で透明な運営が求められます。
新たな取組みとしましては、
① CPDSなど専門学習の登録制度に乗った研修会等の開催
② 産業廃棄物排出事業者を対象とした専門的で高度な研修会の開催
③ 新たに策定した中長期ビジョンの実現に向けた取組み
などを進めることとしております。
また、省エネや3R推進等に関連する「地球温暖化対策事業」及び格付け認定制度等による「優良事業者育成事業」の2つが公益目的で継続して行う事業になります。
このほかに、法令遵守、マニフェスト普及、不法投棄防止活動等による「適正処理推進事業」、新技術・先進事例紹介・情報提供、各種研修等による「資質向上・組織強化に向けた会員への支援」、県等からの「受託事業」はこれまでどおりですが、常に社会貢献を考えながら一層効果的な事業を企画して参ります。
さて、当面の大きな課題としては、東日本大震災による災害廃棄物の大量発生により管理型産業廃棄物の最終処分場の残余容量が急激に減少したことにより新たな最終処分場の確保が挙げられます。当協会が平成24年6月に岩手県知事宛に「岩手県内における産業廃棄物最終処分場の確保に関する要望書」を提出して以降大きな進展があり、最終的に八幡平市が候補地として受入れを表明しました。今後多くの手続きが必要となりますが早期の実現を望む次第です。
東日本大震災を経験し、迅速な対応と産業廃棄物処理技術の活用という大きな教訓を得ましたので、全国産業廃棄物連合会を通じて機会あるごとに提言を続けてまいりしました。これが全国的な議論を巻き起こし、非常災害時の一般廃棄物処理施設の設置や既存の産業廃棄物処理施設の活用に係る手続きの簡素化など法改正に至る大きな進展がありました。
もう一つは「CSR2プロジェクト」の普及です。これは全国青年部協議会が平成24年度から取り組んでいる事業ですが、地球環境から地域貢献や労働安全衛生など幅広いプロジェクトで当協会の5つの事業に相当重なる項目がありますので、その推進に協力し、当協会青年部会を援助しながら会員への普及を図って行きたいと考えております。
企業等から排出される廃棄物は3Rの普及等により年々減少し、業界は一層厳しさを増しておりますが、資源エネルギー回収・資源循環型社会の形成に、我々業界は不可欠であります。
新技術や新手法も取り入れて企業力を高め、地域社会からも信頼される企業、業界となるよう、会員協会一丸となり努力して行く所存でございますので、協会員をはじめ皆様にはより一層のご支援とご協力をお願い申し上げますとともに皆様のさらなるご発展とご健勝をお祈り申し上げます。